レーヴの海で逢いましょう

1話『最果ての丘』

大砂時計が刻むは、十二の星々。降り注ぐ星の魔力によって作動している大砂時計だったが、魔力の弱い場所では当然ズレが生じる。「覚悟はしていたつもりでしたが、大陸の最南端にもなると時差が凄いですねぇ」腕に取り付けた小型の砂時計――ギルドから貸し出…

序章、星海の放浪者

声を掛けたのは、ただの気まぐれに過ぎなかった。途方に暮れる幼い瞳が、かつての自分と重なったから――たったそれだけの理由だ。「もしかして、迷子ですか?」「え?」「私がこの街へやってきたのは昼過ぎです。その時も、ここで立っていたのをお見かけした…