
「僕の剣になれ、勇者」
歴代最強魔王と最凶の勇者がタッグを組んだ、魔界世直し物語。
本編
第1章『燃える瞳』
魔王ヴォルグの凶刃に倒れた勇者ナギ。
息も絶え絶えになったナギに魔王は手を差し伸べた。
「僕の剣になれ、勇者」
1話『白銀の勇者、異界の王』
2話『魔王の剣』
3話『闇に潜む』
4話『狩人』
5話『甘い罠』
第2章『ふたりぼっち』
ヴォルグの配下になったナギの前に次々と現れる刺客たち。
父である先王ヴァトラを殺した犯人を探るため、新たな仲間アスモデウスと共にある作戦を決行することになる。
1話『聖アリス教会』
2話『硝子の牙』
3話『裏切りと白薔薇』*R-15
4話『優しい暴牛』
5話『アリスの子どもたち』
6話『新月に濡れる』
7話『受け継ぐもの』
6.5話『冷たい肌に溺れる』 *R-18
第3章『剣と鞘』NEW!!
連れ去られたナギを救うため、人間界へ向かうことになったヴォルグ。
だが、そこで彼を待ち受けていたのは、白いドレスに不似合いな大剣を握り締めたナギだった。
「来るな、と言ったのに、どうして来たんだ」
悲痛な叫び声とともに、彼女は細腕をヴォルグに向かって振り下ろした。
1話『千夜に願う』
2話『若狼は夜明けに吠える』
3話『生贄-前編-』
4話『生贄-後編-』
5話『紅に燃ゆる』
6話『僕の剣、俺の魔王』
ヴォルグと別れ、境界で番人として過ごしていたナギだったが、そこに『次元の獣』と呼ばれる化け物が襲いかかってくる。
ヴォルグとの間に授かった双子だけでも逃がそうと奮闘し、何とか子どもたちを逃すことに成功したナギのもとに、緋色が舞い降りた。
「迎えにきたよ」
――僕の剣。
番外編
触れて、確かめて *R-15
魔王城に帰還したナギと双子たち。
離れていた十年の時間を埋めようとするナギとヴォルグだったが――。
魔王の花嫁
ナギが戻ってきた喜びに湧く魔王城。
そんな中、マリーは「あること」を思いつき、ヴォルグとナギの元を訪れる。
檸檬に口付けて NEW!!
ナギと双子が魔界に戻って2年の月日が経とうとしていた。
ヴォルグの幼馴染であるマモンに恋心を募らせる双子の姉、ルナだったが、毎回やんわりと断られることに胸を痛め、遂にはマリーの前で泣き出してしまう。
そんな姫の姿を見たマリーは、いつもと違う姿を見せてマモンをあっと驚かせようと提案する。
青い閃光 前編 / 後編 NEW!!
『箱庭-流星の子守唄-』最終回後。
大聖女マリアとの戦いを終えたナギは、失った左腕をぼんやりと眺めていた。
感傷に耽る彼女の前に、数少ない友人・グレースの息子であるライトニングが尋ねてくる。
登場人物
ナギ 19歳 女性 人間
聖アリス教会武装配下、第一部隊『ティルフィング』の剣士。
魔王討伐の選抜隊として派遣されるも、圧倒的な強さの前に成す術もなく敗北。
何の因果か、魔王に剣術を見込まれ、配下の末席に加えられる。
中性的な容姿をしており、言動も相まって初対面ではまず気付かれない。
ヴォルグたちにも暫く気付かれておらず、本人曰く「聞かれなかったから答えなかっただけ」とのこと。
ヴォルグ 125歳(外見:20代前半)男性 魔族
人間とは異なる寿命、姿を持つ魔族の王。
魔力の高さから、僅か12歳で王座に就く。
歴代最強の魔王として、人間だけではなく、同族からも恐れられている。
自分の『剣』に相応しい者を探して人間界を彷徨っていた所、ナギと出会う。
初対面の感想は「斬れ味が鋭そう」。赤い雷魔法を得意としている。
マモン 135歳(外見:20代後半)男性 魔族
ヴォルグの幼馴染で三貴人の1人、ベルフェゴールに仕える騎士。
密偵としてベルフェゴールの配下に加わっており、彼の動向を主人であるヴォルグに報告している。
異母姉にあたるマリーとの仲も良好だが、唯一彼女の職業の話題については無駄口を叩かないようにしている(話し始めると長引くため)
マリー 142歳(外見:20代後半)女性 魔族
マモンの姉で、職業は魔王城御用達の仕立て屋。
魔王ヴォルグの幼馴染であり、幼い頃からマモンと2人でよく魔王城へと訪れていた。
美しい者を飾り立てるのが好きで、ナギのことも一目で気に入る。
週3日ほど魔王城に登城するほど仕事が好き。ワーカーホリック。
ベルフェゴール 350歳(外見:30代)男性 魔族
魔王直属配下『三貴人』の筆頭貴族。
二代前の魔王から『三貴人』に推薦され、それ以降当代の魔王であるヴォルグにも引き続き忠誠を誓っている。
見た目は温厚そうだが、腹の中では何を考えているのかよく分からず、同じ『三貴人』のレヴィアタンやベルゼブブからは煙たがられている。
ベルゼブブ 145歳(外見:20代後半)男性 魔族
魔王直属配下『三貴人』の1人、魔眼のベルゼブブ。
ヴォルグの教育係を務めていたため、過保護な一面も。
先代と折り合いが悪くなった父に変わり、新たな『三貴人』として推薦される。
ベルフェゴールのことは苦手だが、面倒な仕事を押し付けても嫌な顔をしないところは尊敬している。

レヴィアタン 142歳(外見:20代後半)女性 魔族
魔王直属配下『三貴人』の1人。海槍のレヴィアタン。
失踪した異母兄ベヒモスに変わって『三貴人』の末席に加わることに。
可憐な姿からは想像できないが、兄と同じく武闘派の魔族で、細腕で海龍を背負い投げするほどの膂力を持つ。ヴォルグやマモンのことは弟のように可愛がっている。

ベヒモス 237歳(外見:30代)男性 魔族
元『三貴人』で、長らく行方不明になっていたが、ヴォルグに拾われ、秘密裏に魔王城へと戻ってきていた。
現在は庭師として魔王城の庭を管理しており、ヴォルグの息抜きに付き合ったり、話し相手になっている。
チヨ 享年30歳 女性 人間
聖アリス教会の四賢者が1人『聖子』。ナギの母。
ナギが幼い頃、ジグによって殺されており、彼女が教会を恨むきっかけとなった。ナギに父親のことを聞かれるといつも決まって『綺麗な人だった』と繰り返していた。
人間でありながら、魔法を扱えた奇特な女性。

アスモデウス 1万歳以上(外見:20代)女性? 魔族
魔王城の玉座の間に封じられていた。銀の雫、アスモデウス。
ヴォルグとナギの手助けで玉座から解放されたため、2人のことは気に入っている。特にナギの黄金の瞳が美しくて好き。
彼女のことをどこかで見た気がするのだが、上手く思い出せない。

ヴァトラ 享年270歳(外見:30代)男性 魔族
ヴォルグの父。先代魔王。緋色の君、ヴァトラ。
魔王にも関わらず、温厚な性格で誰からも好かれていた。
死の間際まで自身を殺した『剣』シュラウドのことを心配しており、後のことをベヒモスに頼んで絶命してしまう。
妻アストライアとは互いに一目惚れだった。
アストライア 210歳(外見:30代)女性 魔族
ヴォルグの母。先代魔王妃。星の輝き、アストライア。
通り名は夫ヴァトラが付けたもので、その呼称は彼にしか許さなかった。
何故か、ナギの母であるチヨに容姿が似ており、初対面の折、ナギから驚かれていた。夫亡き後、ヴォルグを女手一つで立派に育て上げるも、邪な考えを持つ貴族たちとのやり取りに疲れ、病に伏せてしまった。
キャラクターデザイン じろあるば様 / イラスト unknown様・おさむメーカー様